日々のなごはく。

名護博物館ブログ

プレ!川の観察会

今度行う予定の川の観察会の下見に市内の川(羽地大川)へ行ってきました!


モクズガニの脱皮殻

甲幅が約2.5cmと小さいですが、きれいな脱皮殻をゲットしました。
乾かせばそのまま標本になります。
同じくらいのサイズの生きているカニも数匹確認。

オオミズスマシ

大きさは1cmくらい。植生のある水際の流れのゆるやかなところで、グルグル泳ぎ回っていました。


ミゾレヌマエビ

こちらも水際の草陰に多い種。
一見、ふつうに見えますが、よく見てみると・・・


エビノコバンが寄生していました!

この場所では、ヌマエビ類やテナガエビ類によく寄生しています。


アヤヨシノボリのオス

ほほの青い斑点がきれいです。


一通り見終わったところで、水生昆虫に詳しいY氏にばったり出会い、
川底の石をめくって、私がいつもスルーしている色々な昆虫の存在を教えてくれました。


ヒメシロカゲロウのなかまの幼虫

カゲロウ、トビケラ、カワゲラなどの水生昆虫は、川の環境の指標生物になることで有名です。
健全な川には、色々な水生昆虫が住んでいます。


プラナリアのなかま(ピンボケですが・・・!)

理科の教科書などで、切っても切っても再生することで有名なプラナリア
意外と身近な川でも見られます。

水生昆虫やプラナリアは沖縄にどんな種がいるのか、どんな生態なのか、まだわかっていない部分が多いようです。



さて、こんな感じで、20種ほどの水生生物を確認しました。
種数も数も多いとは言えませんが、観察会はなんとかできそうなので一安心です。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 おまけ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


2月に別の川で採集した(記事はこちらリュウキュウアカガエルの幼生に後肢が生えてきました。
無事にカエルになってくれるといいのですが!
博物館の1階フリースペースで飼育していますので、ぜひのぞいてみて下さい。

(NM)