昨日、名護市役所前に鳥のヒナが落ちているという情報が市役所職員から名護博物館に入りました。
様子を見に行ったところ、リュウキュウメジロのヒナでした。
リュウキュウメジロのヒナ
辺りを見回したところ、近くにあったアカギの木から落ちてしまったようでした。
今ちょうど鳥たちの繁殖シーズンで、アカギの葉の間には巣があったのでしょう。
その木の枝には親鳥とみられるメジロがいました。
これまでにもこのブログで紹介してきましたが(こちらやこちら)、野鳥のヒナが落ちている場合、近くに親鳥がいることが多く、人は手を出さずに見守ってあげることが原則です。大体は、親鳥がヒナを誘導して安全なところへ連れて行きます。
しかしヒナの近くに人がいると、親鳥も警戒して近づくことができません。
さらに、ヒナが心配だからと、人が保護してその場から持ち去ってしまうと、なお状況はまずくなります。
今回の場合、市役所の前で人の往来が多く、横に張り出したアカギの枝はかなり高いところにあり、親鳥がヒナを安全な場所に連れて行くのは難しそうでした。
そこで、ヒナを木の幹の安全なところへ置き、遠くからしばらく様子を見ていると、親鳥が無事ヒナの元へやってきてエサを与えはじめました。
このまま、無事に巣立ってくれるとよいですね。
もし、名護市内で落ちているヒナを見つけたら、まずは辺りをよく見回してみましょう。
心配そうにしている親鳥がいるはずです。
そのまま放っておくと、事故にあったり野良ネコに襲われそうだったりと心配な場面もあると思います。
そんな場合は、目立たない茂みの中など安全な場所にヒナを移して遠くから見守るのがよいでしょう。
しばらくすると親鳥がやってくるはずです。
野鳥のヒナが落ちているのを見つけたとき、その対処法について下記のサイトなどでも詳しく紹介されています。
・沖縄県環境部自然保護課のホームページ
・日本野鳥の会ホームページ
・日本鳥類保護連盟『ヒナを拾わないで!!』キャンペーン
それでも、どうしたらいいかわからない場合は、名護市内の場合は下記までご連絡ください。
・ 名護博物館 0980-53-1342
・ 名護市教育委員会文化課文化財係 0980-53-3012
名護市外であれば、下記機関に相談してもアドバイスがもらえると思います。
・ 沖縄県環境部自然保護課 098-866-2333
・ 環境省 やんばる野生生物保護センター 0980-50-1025
(NM)
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