先月から名護博物館のまわりで野鳥たちが産卵・子育てをしている気配があります。
今日は、窓の前にある木の上に、巣立ち直後のオキナワシジュウカラのヒナが数羽いました。親鳥に誘導されて、かわいらしくパタパタと枝から枝へ飛び移っていきました。
シジュウカラは、名護では「ヒグドゥイグヮー」(ヘゴに家を作る小動物の意味)などと呼ばれ、かつて民家の庭先にあったヒンプンの材として使われていたヘゴの木の穴によく巣を作っていたという話を聞きます。
シーサーの口(体)の中で巣を作った記録もあります。
博物館のまわりには巣として使えそうな「すき間」がたくさんあるので、なかなか見つからないですが、すぐ近くに巣があったんでしょうね。
先月には、リュウキュウヒヨドリが巣の材料にするために、中庭のバナナの繊維をむしっているところを目撃しました。また、私は見ていませんが、建物のすき間でイソヒヨドリが巣を作っていたかも?という話もありました。
・・・さて、この季節になると、道ばたに野鳥のヒナが落ちている、といった場面に出くわすことがあるかもしれません。当ブログでも、野鳥のヒナについて紹介した記事のアクセス数が増えているようです。
野鳥のヒナが落ちていると心配になりますが、基本的にヒナは拾わない、というのがスタンダードな対応です。ヒナを拾ってしまうと親鳥とヒナを引き離してしまうことになるからです。ヒナのまわりには、目の届く範囲のどこかに必ず親鳥がいます。
(NM)