名護博物館友の会でアダン葉の小物入れを作ってみよう!
という話になりました。
アダンはタコノキの仲間で海岸沿いでよく見られます。実の形や色がパイナップルに似ているので、観光客の方が間違えることがあるようです。
葉がかたく丈夫なので、沖縄では昔から草履(ぞうり)や敷物、籠(かご)などの民具やカジマヤー(風車)などのおもちゃの材料として使われました。
細く割いたアダンの葉で編まれた帽子は県外に輸出された時期もあったそうですよ。
さて、まずは材料集めから。9月のアダン葉が編むには適しているとの情報を得て、いざ刈り取り。
トゲトゲの葉っぱ攻撃に耐えながら刈った葉は、その場で半分に割きました。
棘(とげ)が真ん中の列だけ下向きになっている事に気付いたciちゃん。よぉく見たら、確かに互い違い(クモではなくトゲ!)。
刈り取った葉っぱをシートにくるんで名護博物館へ移動。
今回の作業工程は、次の4つ。
①サンビキで割く⇒②洗う⇒③煮る⇒④干す
サンビキというのはアダンやクロツグの葉を同じ幅に割くことが出来る優れもの。
編み物をするわけですから、葉っぱの幅はそろっていた方が作りやすいです。
今回のために、友の会の会長さんが作ってくれました!
割いた葉をきれいに洗い、20本ずつの束にして、シンメーナービ(四枚鍋)で15分ほど煮ました。
みんなで手分けをして流れ作業で行いました。
ゆがいた葉を広げて乾燥させます。
この日は快晴であっという間に乾いてきました。
もうしばらく天日干しが必要なので、参加者で持ち帰り、それぞれ乾燥させることに。今回の作業はこれにて終了!
最後はお片づけ、名護博物館中庭にあるアダンの木の前で何だか楽しそうです。
次回はいよいよ小物入れを編んでみたいと思いまーす!
上手くできるといいな!
目指す完成品はこんな感じ。
上にのせているトンボはマーニー(クロツグ)の葉で作ったおまけです。
参加者の皆さん、暑さにもめげずよく頑張りました。お疲れ様でした!
(名護博物館友の会 K.K)