7月上旬に沖縄の新聞でも取り上げられたネオワイズ彗星。
今年の3月に発見され、近年にない明るさということで話題になっています。
しかも、次に見られるのは5千年以上先となると天文ファンでなくても見たくなるものではないでしょうか。
私も別に天文ファンではないですが、彗星と聞くとロマンを感じてしまいます。
子どもの頃にヘール・ボップ彗星(1997年)を見に出かけたものの、うまく見つけられなかったことを思い出します。あの頃は知識も入手できる情報も限られていましたが、今はインターネットで検索すれば、詳細な情報を手に入れることができます。
7月20日(昨日)、沖縄は晴天に恵まれたので、この彗星が見られるかもという期待を胸に名護市から観察してみました。
天体に詳しくないので、とりあえず名護市内で見晴らしの良い場所を選びました。
日没後に北西の空に見えるということでしたが、名護市から北西には本部半島の山々があるので、影響があるかもしれないと考えていました。
日没前には現場に到着し、現場の状況などを確認しておきます。
今の季節、名護市から見ると、太陽は本部半島の向こう側、北西寄りの方角へ沈みます。冬には名護湾に沈む美しい夕日を見ることができますが、本部半島の向こう側へ沈む夕日はまた別の美しさがあります。
静寂の中、黄金色に染まった本部半島を眺めながら夜の帳が下りるのを待ちます。
途中で霧が発生して視界が悪くなったりもしましたが、20時半~22時頃まで北斗七星の下にボンヤリと光るネオワイズ彗星を見つけることができました。
肉眼でも見えましたが、双眼鏡で観察しないと確信が持てない程度の明るさです。
しかし、双眼鏡で覗くとしっかりと尾を引いているのが見えます。
ネオワイズ彗星は、7月後半まで見えるようですが、徐々に見えづらくなるとのことです。沖縄は今夜も天候は悪くないようなので、お住まいの方は北西の空を見上げてみてはいかがでしょうか?
観察してみてわかりましたが、それほど高いところに登らなくても方角、位置的に見えそうです。ただ、光の影響のない暗いところの方が見やすいでしょう。
(NM)