日々のなごはく。

名護博物館ブログ

コアジサシのダイビングキャッチ

名護市を北上し、屋我地島へ向かう途中のこと。
羽地内海の上を飛んでいるコアジサシ Sterna albifrons の姿を見つけました。

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コアジサシ(2021年5月5日 羽地内海)

コアジサシは、5~9月頃に南からやってきて沖縄で産卵・子育てを行う夏鳥です。

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飛びこむ直前のコアジサシ(2021年5月5日 羽地内海)

上げ潮時の干潟水面上を飛び回り、ホバリングしたかと思ったら急降下!
そのまま頭から水中にダイブ!

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魚を捕えたコアジサシ(2021年5月5日 羽地内海)

上がってきたコアジサシをよく見ると・・・

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魚を捕えたコアジサシ(2021年5月5日 羽地内海)

拡大写真では確かに小魚をくわえていました。
この写真からはわかりませんが、干潟環境に多いボラ類の稚魚などでしょうか。

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コアジサシ(2021年5月5日 羽地内海)

百発百中でなく、わりと失敗もしている模様。
上の写真は失敗した直後の写真です。

 

さて、夏鳥として沖縄に訪れたコアジサシは、小石や砂のある河原のような開けた環境で産卵、子育てを行います。最近は、埋め立て地で一時的にできた環境に大規模なコロニー(集団繁殖地)が見られることもあるようですね。

 

ryukyushimpo.jp

種の保存法で、国際希少野生動植物種にも指定されているコアジサシ
環境省は繁殖地の保全・配慮指針を公表しています。 

環境省ホームページ コアジサシ繁殖地の保全・配慮指針

 

今回見られたアジサシたちも無事に産卵、子育てができるといいですね。

おまけ

白い鳥シリーズでクロサギもいました。
名前は「黒」ですが、黒くない白いクロサギもいます。

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クロサギ(2021年5月5日 羽地内海)

 (NM)