前回紹介したフタオチョウの観察(記事はこちら)をしているとき、ふと近くにあるガジュマルの木に目を移すと、きれいな昆虫が葉の上にとまっていました。
調べてみると、イヌビワオオハマキモドキというガの1種のようでした。
このガの幼虫は、名前のとおり自分の周りの葉を器用に丸め、その中でくらしているようです。
どうやら、イヌビワのなかまであるガジュマルの葉も食べるようですね。
成虫がいたそのガジュマルをよく見てみると、幼虫が巻いたと思われる葉がたくさん見つかりました。
それを開いてみると・・・
中にイモムシ形の幼虫がいました。
ほかにも、よくよく見てみると、同じガジュマルの上にいろいろな昆虫がいるではないですか・・・
一見、生きものには見えない白いカビのような物体・・・
目をこらすと、足が!
アオバハゴロモの幼虫でした。
こちらがアオバハゴロモの成虫。
一見似ていないですが、比べてみると眼などはそっくりです。
なお、アオバハゴロモはカメムシ目の昆虫です。
同じカメムシ目のオサヨコバイもいました。
顔つきのそっくりな幼虫も発見。おそらくはオサヨコバイの幼虫でしょう。
カメムシやセミを思い浮かべてみると納得ですが、同じカメムシ目の彼らは、針のような口を植物に刺して汁を吸います。
オキナワイチモンジハムシもいました。「葉虫」の名のとおり、葉を食い荒らします。
昆虫にはずいぶん人気物件のようですが、葉を食べられたり、巻かれたり、汁を吸われたりと、ガジュマルからすれば迷惑な話でしょうね。
面白い形だったり、きれいだったりで、見ている分には楽しい昆虫たちですが!
(NM)