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名護博物館ブログ

秋の嘉津宇岳2021 その3 アカハラダカ・サシバ渡り調査

嘉津宇岳では、10月8日あたりから渡りの主役がアカハラダカからサシバに完全にシフトしたように思います。

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サシバ(2021年10月9日 嘉津宇岳)

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早朝のサシバ群れ(2021年10月9日)

サシバの渡りはアカハラダカより早い時間帯に見られるため、6時台に調査を開始しています。上の写真は、太陽が東の山々から顔を出す前、6時25分に現れたサシバの群れです。

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朝日を背に渡るサシバ(2021年10月9日 嘉津宇岳)

群れが旋回していたのはわずかの間で、列をなしてあっという間に南西へ渡っていきました。上の写真では、雲間から差し込む太陽光を背に飛ぶサシバが2羽ほど写っています。

早朝のサシバは、このように単独でポツポツと渡っていくので、写真に撮るとあまり群れらしくはないのですが、この状態が切れ目なく続くと合計でかなりの個体数(数百~千羽単位)になることがあります。

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サシバ(2021年10月9日 嘉津宇岳)

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サシバアカハラダカ(2021年10月8日 嘉津宇岳)

サシバに混じって、アカハラダカもまだ見られますが、群れが分散してしまうことが多くて渡っているのか、いまいちはっきりしません。

上の写真は2種が写っていますが、小さい方がアカハラダカです。目視や写真撮影で確認した範囲では、幼鳥が多いようです。

 

さて、ここ数日は雨が続いていて、タカの渡りはほとんど観察されていませんが、例年であればサシバがピークを迎える時期ですので、次に晴れたタイミングで多くの渡りが見られることに期待したいと思います。

また、嘉津宇岳ではサシバに主役を譲ったアカハラダカですが、名護岳では10月8日時点でまだ500羽以上が観察されています。アカハラダカの動向にも要注目ですね!

おまけ

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ハヤブサ(2021年10月8日 嘉津宇岳)

10月に入ってから、ハヤブサが数日に渡って観察されています。おそらく同じ個体と思われます。遠いので写真は微妙ですが・・・

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ズアカアオバト(2021年10月8日 嘉津宇岳)

毎日のように見かけるズアカアオバト。ただ、なかなか近づいて写真を撮らせてはくれません。先日、のんびり屋のハトがいたので、比較的近くで撮影できました。

(NM)