毎朝のタカ渡りカウント調査を続けています。
嘉津宇岳では、ここ数日の渡りの主役がアカハラダカからサシバへ完全にシフトしました。
アカハラダカは10月12日に18羽をカウントしましたが、その後は渡りだけでなく姿も見かけていません。
一方でサシバは、
10/11 348 羽
10/12 306 羽
10/13 12 羽
10/14 599 羽
10/15 7 羽
と、今週に入ってから多くの渡りが見られています。
サシバといえば、沖縄名がチンミーにもなっているように鳴き声が印象的ですが、最初の写真のようにしきりに鳴いている個体は渡りの群れには加わらない傾向があるようです(少なくとも嘉津宇岳の観察結果では)。
10月14日は、天気良し、風良し、と好条件だったようで、7時前後に嘉津宇岳周辺の森から約500羽が一斉に飛び立ち、流れるように南西へ渡っていきました。
私は、嘉津宇岳で調査を始めて11年目になりますが、これほど多くのサシバの群れを間近で見たのは初めてで、大変見ごたえがありました。
これまでの調査で、嘉津宇岳周辺の森から飛び立って渡っていくサシバは、名護岳と比べてもほとんど確認できていませんでした。しかし、今年は明らかに状況が違うようです。
調査は長年地道に続けることが大事であるということを改めて感じました。
明日以降も要注目です!
オマケ
ところで、毎年恒例の海を渡って旅するチョウ・アサギマダラもコンスタントに姿を現すようになりました。タカ以外の動物や風景との出会いも楽しみながら調査を続けています。
(NM)