前に紹介した(こちら)イッセンヨウジ(Microphis (Coelonotus) leiaspis)という細長い魚。
川で見ることのできるヨウジウオのなかまです。
ヨウジウオ科の魚は、オスが出産する?魚として有名です。
正確には、メスがオスの腹部や尾部にある育児嚢(いくじのう)と呼ばれる部分に卵を産みつけ、ふ化して成長した子どもがここから出てくるので、出産しているように見えるのです。
先日採集したイッセンヨウジはちょうど卵を持っていました。
上がメス、
下がオスです。
こうして見ると、模様などけっこう違う印象を受けます。
メスは卵を持っていて、お腹を押すと卵が出てきました。
下はオスですが、育児嚢にやはり(メスに産み付けられた)卵を抱いていました。
この写真では、どこが育児嚢?という感じです。
タツノオトシゴなどのオスは立派な育児嚢を持っていますが、イッセンヨウジなどのヨウジウオ類は未発達で、嚢(ふくろ)と言うよりは溝(みぞ)という感じです。
お腹側から見るとよくわかります。
↓ ツブツブが苦手な方は、気をつけて下さい・・・ ↓
腹部にある溝の中に、卵がぎっしり詰まっているのがわかるでしょうか?
私は、出産するところはまだ見たことがありません。
ぜひ、見てみたいですね!
(NM)