11月に迫った、名護博物館企画展「鳥の巣展」。
担当学芸員の(ひ)さんは、毎日準備に追われています。
その前座?とも言うべき、アカハラダカの渡りの観察調査を1週間ほど前から毎朝行っています。
アカハラダカ
学名:Accipiter soloensis 英名:Chinese Goshawk
(上の3枚の写真は、観察隊長の嵩原建二さんからお借りしました)
このタカはハトくらいの大きさで、中国北東部から朝鮮半島で主に繁殖し、この時期、越冬のために中国南部や東南アジアへ渡っていきます。
名護はこの渡りのルートの通過点となっていて、山々の森は、タカたちが長旅の疲れを癒す一時の休憩所になっています。
朝になると、越冬地を目指してまた飛び立つアカハラダカ。
上昇気流にのって、時に数百〜数千羽が旋回する鷹柱(たかばしら)には、目を見張るものがあります!
・・・と、いうわけで、
博物館やその周辺関係者から構成される観察隊は、名護岳、嘉津宇岳、多野岳などに分かれて、毎朝7:00〜9:00の間にタカの数をカウントしています。
今日までの観察で、合計5,000羽以上の渡りを確認しました(名護・多野・嘉津宇岳)!
今年は台風の影響か、渡りの時期が若干遅れているようなので、今後もまだ渡りが続くと予想されます。
興味をお持ちの方は、山へ登ってみてはいかがでしょうか?
観察場所等のお問い合わせは、下記までお願いいたします。
★ 名護博物館 TEL. 0980-53-1342 ★
また、こちらのブログでは、名護岳メンバーの一員が渡りの近況などを紹介していますので、ぜひのぞいて見てください。
さて、最後に、嘉津宇岳の展望台から観察されたアカハラダカ約800羽の鷹柱の映像を紹介します。これは、昨年2010年9月22日の8:30に撮影したものです。
小さくてよく見えない方、高画質で見たい方はこちらから
(NM)