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名護博物館ブログ

名護の川の季節 その2 リュウキュウアユの産卵が見たい!

このブログでも何度か紹介してきたリュウキュウアユ。
11〜2月頃が産卵の時期なので、昨年末から市内の川へ様子を見に行っています。

ちなみに、リュウキュウアユは水温が20℃を切らないと産卵しません。
寒さと勝負しながらの観察です!


下流にたくさん集まっています。全長20cm近い大きなアユも結構います。

11月には、おなかが赤いリュウキュウアユが現れました。
繁殖期のオスに見られる婚姻色です。

12月に入ると、婚姻色の出たオスが増えてきたので、「これは期待できるぞ!」とその後も何度か通ったのですが・・・
年が明けてみると・・・アレ?婚姻オスがほとんど見当たらない・・・

どうやら、産卵を見逃したまま、繁殖期のピークがすぎてしまったようです(泣)
11月からこれまで計8回川へ行きましたが、一度も産卵行動は見られてないので、産卵自体あまり行われていないのかもしれません。

というのも、アユの数はたくさんいるのですが、産卵場所の環境が良くないように思います。
アユが産卵場所として好むような、適度なサイズの石がある川底がやわらかい瀬がないのです。
去年は春に海からもどってきた稚魚がたくさん見られたのですが、今年はどうなるでしょうか・・・


去年の春に見られた、川を上るリュウキュウアユの稚魚(2014年4月)

(NM)

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