約400年ぶりの木星と土星の大接近、皆さんは観察することができたでしょうか?
最接近するとされた12月21日、名護市はあいにくの雨でしたが、翌日22日は比較的天気も良く、19時前に名護博物館の玄関から空を仰ぐと、南西よりの低い空に並んだ木星と土星を見つけることができました!
上の写真は、400mmの望遠レンズで撮影した写真をトリミングしたものです。
左の大きいのが木星、右の楕円が土星ですね。
土星は輪があるため、楕円形に見えるということに改めて気づかされました。
また、衛星が見えたのがうれしかったですね。
木星の上下にはっきり写っている衛星は、調べてみると上がカリスト、下がガニメデで、ガリレオが発見したひときわ大きい木星衛星とのことです。
この2つは、野鳥観察用のフィールドスコープでもはっきり見えました。
さらに、上の写真ではわかりづらいですが、他にも木星の衛星エウロパや土星の衛星タイタンらしき星も写りこんでいました。
これらはいずれも月と同じか、やや大きいぐらいの衛星らしいですね。
スーパー看板のむこうに見える木星と土星。
肉眼では、目をこらさないと惑星が並んでいることに気づけませんでした。
名護博物館前のフクギ群(県天然記念物)のむこうに見える木星と土星。
さて、次回観測できるのは約60年後とのこと。
そのときには、名護博物館の周辺もすっかり様変わりしていることでしょう。
天然記念物のフクギ群はしっかり残されていることを願いますが、また誰かがフクギ越しに空を見上げたりするのでしょうか?
そのとき、名護博物館の活動はしっかりと続いているでしょうか?
この記事は、誰かが読める記録として残っているでしょうか?
観察しながら、そんなこんなを考えたひと時でした。
(NM)