暖かくなってきた沖縄。
今週のはじめ頃から、名護市内で「あの虫」が多数目撃されるようになってきました。
沖縄本島に住んでいる方の多くは、どこかでこの虫を見かけていないでしょうか?
道路を走っていると、つながったまま車にぶつかってくるあの虫です。
上の写真は去年の秋に名護博物館の自販機にとまっていたところを撮影したものです。
上の頭の小さいのがメス、下の頭(眼)が大きいのがオスです。
今日のお昼前、名護博物館中庭のヤエヤマネコノチチの葉の裏で休んでいるところを見つけました。
このヒイロトゲナシケバエ、以前は沖縄にはいなかったようですが、2018年頃から急激に増えてきたようです。
沖縄本島北部(やんばる)の名護市内では、去年(2020年)に大量発生しており、市内のいたるところで飛んでいるのを見かけました。それ以前に私はこの昆虫を意識したことはありません。
去年の秋は名護岳周辺で大発生しており、タカの渡り調査のときに紛らわしくて大変だったと調査メンバーから聞いております。私は嘉津宇岳で調査をしておりましたが、そちらでも見かけはしたものの、数は多くありませんでした。
ケバエのなかまは、大量発生することもあり、不快害虫とされる場合もあるようですね。
確かに蚊柱のように多数が飛んでいて、そこを通ると服やら車やらに付いてくるのは、あまり気分の良いものではないかもしれません。
ただ、蚊のように刺したりはしないようなので・・・それほど神経質になる必要はないかと思います。
なぜ、急激に沖縄本島で増えたのか、この現象は今後ずっと続くのか、赤と黒の体色は有毒であるホタルのベーツ型擬態なのか・・・気になることだらけです。
(NM)