日々のなごはく。

名護博物館ブログ

自然―川・海

イボイモリ幼生のふ化が本格化! そのほか

前回(こちら)、イボイモリの痛ましいロードキルのことを話題に挙げましたが、その後の状況が気になり、夜間の見廻りに行ってきました。 イボイモリの幼生(2020年5月2日 名護市内)

源流の春 リュウキュウアカガエルの上陸など

長いような短いような4月が終わり、5月に入って暑くなる日も増えてきました。やんばるの森ではイジュが咲き始め、季節の移ろいを感じます。 冬の間に観察を続けていた名護市内の沢では、リュウキュウアカガエルの幼生(オタマジャクシ)が変態し、上陸してい…

イボイモリ注意報!

本日、名護博物館友の会のOさんから名護岳(名護中央公園)の林道で沖縄県天然記念物であるイボイモリのロードキル(交通事故死)が多発しているという情報提供がありました。 名護岳で確認されたイボイモリのロードキル個体(2020年4月21日) ※ 以下の内容…

自然史標本作製・整理中!

新博物館建設準備の一環として、資料整理を進めていますが・・・なかなか思うようには進みません。 自然史の資料は放っておくと、ほとんどの場合が腐ったり、風化したりして、そのままだと未来へ残すことができません。 そこで標本を作らなければならないの…

未知なる沢を歩く!

沖縄は寒暖の差が激しい日が続いていますね。先週末までは暖かかったですが、今週はまた冷えこんでいます・・・体調を崩さぬようご注意を! さて、数名の博物館友の会メンバーと一緒に名護市内の沢を歩いてきたので、少し紹介したいと思います。 沢沿いにそ…

イボイモリの勘違い? ほか、カエルなど

昨日(2020年1月25日)の沖縄は、夏日で汗をかくほどの暖かさでした。ちなみに、最高気温が25℃以上の場合を夏日、30℃以上の場合を真夏日と呼ぶようです。 夜、やんばる(沖縄本島北部)の川へ出かけたのですが、林道にはこれまで見たことがないほどたくさん…

冬のカエルのシーズン到来

今月に入ってから沖縄もすっかり寒くなりました。やんばる(沖縄島北部)の森の渓流では、カエルたちの産卵シーズンが始まったようです。 リュウキュウアカガエルの卵(2019年12月1日 名護市) 上の写真では、産卵後すぐの卵、産卵後数日の卵、ふ化して数日…

そろそろイジャイのシーズン到来か

名護市には、3つの特徴的な海の環境があります。東海岸の大浦湾、西海岸の名護湾、そして、屋我地島と沖縄本島に挟まれた羽地内海です。 先日、大潮の深夜に潮の引いた羽地内海を歩いてきました。大潮干潮時には、広大な干潟(ひがた)が姿を現します。 夜の…

台風後の澄んだマングローブ水域

久々に名護市内の川の水中観察に出かけました。 ヒメツバメウオの幼魚(2019年9月 名護市内) 別の川を見た帰りにマングローブ林のある川の汽水域(海水と淡水の混じる場所)に寄ってみたのですが、台風で増水した影響が残っているためか、いつもより水が澄…

ツルヒヨドリの除去作業など

ブログの更新がなかなかできず、少し前のことになってしまったのですが、6〜7月に特定外来生物ツルヒヨドリに関する記事(こちら)がこのブログ内で一番アクセスされていました。 新聞でも何度か取り上げられ、名護市議会でも議題に挙がるなど、数年前に比べ…

名護自然探しナイトウォーク!

名護博物館友の会のイベントで、名護岳の自然を探すナイトウォークを行いました。 名護岳自然探しナイトウォーク(2019年7月27日)

小学校の幸地川学習 2019 

今年も始まりました!名護博物館のお隣にある東江小学校で毎年行われている幸地川の学習です!学校での事前学習を行ったあと、淡水域(中流)に出かけて生きものを探しました。 出前授業の様子(2019年7月)

新顔の・・・?

新顔の・・・? いかついんだか、ひょうきんなんだか、よくわからない新顔の生きものを飼い始めました。その正体は・・・?

久々に川の水中観察へ

今年に入ってからやんばるの川(水中観察)へなかなか行けてなかったのですが、5月末に久々に足を運んでみました。 アオバラヨシノボリ(2019年5月27日 名護市内)

ナイト(フィールド)ミュージアム

5月に入ってから、何度か名護市内の夜のフィールドに足を運んでいます。4月のはじめにイボイモリの卵を紹介した場所では、ふ化した幼生がたくさんいました。 イボイモリの幼生(2019年5月 名護市内) 顔の横につき出した枝のような外鰓(がいさい)がかわい…

羽地ダム鯉のぼりまつり 生きもの探し

今月の4、5日に羽地ダムで行われた「羽地ダム鯉のぼり祭り」で今年も生きもの観察会を行いました。 昨年は、はしかの流行のため祭りが中止だったので、2年ぶりの開催となりました。 観察会を行った場所(羽地ダム下)

アオウミガメの漂着

名護市内のビーチで大きめのアオウミガメの死体が打ちあがっているという連絡が当館にありました。 新博物館建設に関連する業務が多忙でなかなか館外に出られないのですが、合間をぬって現場を確認したところ、甲長が1m強の大きな個体でした。 砂浜に打ちあ…

やんばるの生きものが活動的に!

4月に入り暖かくなってきました。 前回の記事でリュウキュウアオヘビのことを書いたばかりですが、先日は市内でアマミタカチホヘビの目撃情報がありました。 私はこの時期、市内のイボイモリ(沖縄県天然記念物)の産卵状況を観察しにいくのが恒例になってい…

イボイモリの産卵シーズン到来

3月も終わろうとしていますが、暑かったり寒かったりする日々が続いていますね。 名護市内では沖縄県天然記念物のイボイモリの産卵が始まりました。 イボイモリの卵(2019年3月24日 名護市内) 泥がついていてわかりにくいですが、真ん中に6個ほど卵がありま…

イシカワガエル天国

オキナワイシカワガエル(2019年2月7日撮影 大宜味村) 先日の夜、北谷町の学芸員のFさんと一緒にやんばるの森へ行ってきました。 その日は暖かく、また湿度も高かったので、そこかしこでオキナワイシカワガエル Odorrana ishikawae(沖縄県天然記念物)が鳴…

冬のやんばる 夜の森 2019

寒い日が続いておりますが、少し暖くなったタイミングを見計らって、やんばる(沖縄本島北部)の夜の森に足を運びました。 今はちょうど渓流のカエルたちの産卵シーズンです(過去の紹介記事はこちらなど)。 オキナワイシカワガエル Odorrana ishikawae(20…

名護のリュウキュウアカガエルのシーズン、終了?

今年もやんばる(沖縄本島北部)の渓流性のカエルたちの産卵シーズンがやってきました。 毎年のようにつぶやいていますが、一年があっという間です。12月17日に名護市の数少ないリュウキュウアカガエルの産卵場所に足を運んだところ・・・ リュウキュウアカ…

名護市の渓流、まだ見ぬ滝 その他いろいろ

暖かい日々が続いている沖縄ですが、さすがに渓流の水は冷たくなってきました。 年内にあと何回も川へ入れないと思うので、時間を見つけては足を運ぶようにしています。 先日足を運んだ名護市東海岸の川の上流では、これまで知らなかった滝に出会いました。

名護市の川の風景 2018年秋・後編 〜淡水と汽水の狭間で〜

前編(こちら)で紹介した川から移動して、名護市の東海岸にある川へ足を運びました。 川岸に張り出したオオハマボウやアダン一見、どこにでもありそうな川の風景に見えますが、潜水観察して水中写真を撮るにはちょうどいい場所です。 なぜなら・・・

名護市の川の風景 2018年秋・前編 〜台風通過のその後のその後〜

11月になり、肌寒くなったかと思ったら、ここ数日は暖かい日が続いています。 川の水もだんだん冷たくなってきましたが、まだ20℃は下回っていません。ちょうど一ヶ月ほど前、台風の後の川の風景を紹介しましたが(こちら)、その後どうなったか気になって同…

台風の後のやんばる 川(水中)の景色

題名に景色と書いておきながら、出てくる写真は生きものだけです。 生きものを含めた景色ということで・・・台風通過後からおよそ3日後、やんばる(名護市内)の川に足を運んでみました。 ルリボウズハゼのオス(2018年10月7日 名護市内)流れの急な場所を好…

ポストカード掲載種(エビ)の種名訂正について

去年、沖縄県立博物館・美術館の企画展「やんばるの森の美写真展」に出展させて頂いたことはこちらの記事で紹介しましたが、その際に作って頂いた私の写真のポストカードの種名が間違っているとのご指摘を受けました。該当するポストカードの写真はこちらと…

名護の夜の森で光るトモシビ

先週頭のことですが、名護岳の森でシイノトモシビタケが発生しているという情報が博物館に入ったので、その日の晩に様子を見てきました。 シイノトモシビタケ

名護市内の川の生きもの(淡水域) 2018

今年に入ってから、忙しさを言い訳にほとんど市内の川の潜水調査に行ってませんでした。 少し前のことですが、久々に水中の様子を見てきたので紹介します! 美しいナンヨウボウズハゼのオス (2018年6月 名護市内) Stiphodon percnopterygionus male

小学校の幸地川学習 2018

毎年行っている東江小学校の幸地川の出前授業(去年の記事はこちら)。 小学校での事前講話を終えて、今週から実際に川で生きものを探す学習が始まりました!週末に沖縄本島を通過した台風の記録的な大雨によって、幸地川もかなり増水したようです。 いつも…