今年も例年どおり、名護博物館友の会等の関係者と協力して、名護市内におけるアカハラダカ・サシバの渡り調査を行っております(名護岳・嘉津宇岳)。
内容について興味のある方は、下記の観察シートをご覧ください。
このブログでは、嘉津宇岳の様子を主に紹介しております。
過去の記事については、下記からご覧いただけます。
名護岳については、メンバーが発信している下記のブログがありますので、ぜひそちらもご覧ください。
9月20日から渡りが本格化
さて、なかなかブログを更新する時間が取れなかったのですが、
今年の嘉津宇岳では9月12日から調査を開始しております。
台風の影響などもあり、タカの姿が見られない日が続きましたが、9月19日にアカハラダカを初確認し、20日には584羽の渡りを確認できました。
その後、嘉津宇岳では天気に恵まれたものの、アカハラダカの渡りカウント数は100未満の日が続いたのですが・・・
今日(9月24日)は比較的まとまった群れが観察され、265羽をカウントしました。
一方で、名護岳では、初確認の9月20日以降、連日500羽以上の渡りをカウントしているようです。
アカハラダカの渡りは、例年どおりだと9月下旬から10月上旬頃にピークが来ますので、明日からまた大きな群れが観察できることを期待しています!
なお、今年は、コロナ禍で緊急事態宣言も発令中ですので、残念ですが例年行っている観察会は中止としました。
ただ、調査メンバーは10月まで毎日現場におりますので、関心のある方はお声がけ頂ければうれしいです。
いつものメンバー
タカが姿を現さない場合でも、毎朝足を運んでいると、自然の様々な表情を楽しむことができます。
レギュラーメンバーのオリイオオコウモリ。
しょっちゅう近くを飛んでくれるのですが、カメラを常に構えていないので、なかなか良い写真が撮れていません。今年はもう少し良い写真を撮りたいですね。
シジュウカラやヤマガラも毎年見られるのですが、以前に比べると近くの枝になかなか来てくれなくなった気がします。
タカの渡りのシーズンによく群れているウスバキトンボ。遠くを飛んでいるとタカの渡りと紛らわしい生きものの一つです。去年ぐらいから、ヒイロトゲナシケバエもこの紛らわしいメンバーに加わりました。
今日はあまり視界がよくなかったですが、雨の後など空気が澄んでいて、すっきり遠くまで景色が見渡せます。上の写真では、遠くに平安座島の石油タンクも見えており、水平線まで30 km以上は見えています。
視界の良いときは、嘉津宇岳から名護岳の山頂にいる調査メンバーの姿も捉えることができます。
また、天気の良い日もいいですが、雲が多い日も趣があります。
数年前に見られた雲海が今年も見られることを期待しています。
これからの朝の早い時間帯は、嘉津宇岳の向こうに沈む月も見られますよ。
タカと一緒に撮りたいですが・・・なかなかそのチャンスは来ませんね!
(NM)