今週に入って、当館で約9年飼育していたニホンウナギが死亡しました。
2012年11月に開催した川の企画展で、寄贈して頂いたウナギでした。
普段は石の下に潜り、エサを食べるときだけ顔を出すしぐさなどは面白く、来館した子どもたちに人気でした。
2014年に開催した企画展でも活躍してくれた功労者でした。
長年お疲れさまでした。
ところで、土用の丑の日でおなじみのニホンウナギは、今や絶滅危惧ⅠB類(環境省・沖縄県RDB)に指定されている希少種で、名護市内においてもオオウナギに比べると出会う機会はとても少ないです。
先日足を運んだ名護市内の川で、運よく出会うことができました。
飼育していた個体に比べると、全体的に黄色っぽいですが、川で成長中のニホンウナギはこのような色をしています。
ニホンウナギは、産卵のために川から海へ下り長い回遊を行うことで有名ですが、このときに銀化(ぎんけ)と呼ばれる、体色が黒ずみ眼が大きくなるような見た目の変化がおこります。
飼育していたウナギは、当館に迎い入れた時点ですでに銀化していたようなので、海へ向かう途中だったのかもしれないですね。
さて・・・先日、別に飼育していたオオウナギも死んでしまったので、水槽にウナギ類がいなくなってしまいました(汽水性のウツボを1匹飼育していますが)。
現在新博物館準備中で休館しているので、飼育していても見て頂く方がほとんどいないのが残念です。
新博物館に引っ越してオープンするときには、また色々な面々をお見せしたいと思います。
(NM)