日々のなごはく。

名護博物館ブログ

アダンバァーのクラフトで出前授業

名護市内の高校(定時制)から、アダンの葉などを使った小物づくりの学習をしたいという相談を受け、「名護博物館友の会」の皆さんが中心となって出前授業を実施してきました。

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アダン葉を使ったワークショップ(2021年7月30日 名護市内)
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フタオチョウ観察日記 2021 その4 サナギから羽化まで

名護博物館中庭に生えているヤエヤマネコノチチ。
その葉の上で見つけた沖縄県天然記念物のフタオチョウ Polyura weismanni の卵や幼虫について、これまでの記事で何度か紹介してきました。

6月から7月中旬までの間に、4頭のフタオチョウが羽化したので、その様子を紹介します!

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フタオチョウのメス羽化(2021年7月16日 名護博物館)
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フタオチョウ観察日記 2021 その3.5 中庭の生きものたち

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羽化したフタオチョウ(2021年6月17日 名護博物館)

しばらく更新できていなかったのですが、4月から観察を続けてきた名護博物館中庭のフタオチョウについて、6月17日の朝にはじめて羽化したチョウを確認することができました。

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フタオチョウ観察日記 2021 その3 幼虫の食事

 前回(下の記事)のつづきです。

これまでの観察で、どうやら中庭にいるフタオチョウ幼虫は特定の短い時間帯に食事をしているらしいことがわかってきました。

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食事中のフタオチョウ幼虫(2021年6月10日 名護博物館)
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初夏の渓流を歩く(這う)

梅雨が続いている沖縄では、先月末から今月に入ってまとまった雨が降っていますが、そんな雨の合間をぬって名護市内の渓流に足を運びました。

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アカボウズハゼのオス(2021年6月12日 名護市内)

今回の主目的の一つは、植物を見ることだったのですが、せっかく足を運ぶので目的地まではひたすら歩き、ところどころ這いつくばって水中の観察も行いました。

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ホタルのついでに夜の生きもの観察

題名にホタルと書いておいてホタルの写真は一枚もないのですが・・・!

記録を見返してみると、去年の今頃に名護市内でホタルの撮影をしていたようなので、今年はどんな感じなのか様子を見てきました。

↑ 去年の記事

 

結果としては、オキナワスジボタルもクロイワボタルもそれなりに見られたのですが・・・去年ほど多くはない印象です、今のところ。

そんなわけで、ホタルの撮影もせずに、気づいたら他の生きものに目が移っていました。

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クロイワトカゲモドキ(2021年6月2日 名護市内)

沖縄県の天然記念物であるクロイワトカゲモドキ

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カラスの巣を取り除きました。

4月末の記事でお知らせし、その後新聞でも取り上げられて注意喚起していた敷地内のリュウキュウハシブトガラスの巣。

カラスも鳥獣保護管理法の対象のため、巣の中にヒナがいるうちは対処できなかったのですが、今月5日にヒナの巣立ちを確認したので取り除きました。

近隣の皆さんには、カラスに威嚇・攻撃される等の不安もあり、大変な心配をおかけしました。

巣に近づかないよう、注意喚起の看板や道路脇に通行禁止のカラーコーン設置等を行っておりましたが、そちらも回収しました。

ご理解・ご協力を頂きありがとうございました。

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取りのぞいたハシブトガラスの巣(2021年6月5日)
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アカギ枯れの被害、名護でも

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ヨコバイのなかま Coloana arcuata (2021年5月27日 新博物館敷地)

今日の新聞(沖縄タイムス)に記事がありましたが、沖縄県内で猛威をふるいアカギの葉を枯らしている害虫の被害が名護市街地でもあちこちで見られます。

今日の朝、新博物館敷地で草刈り作業を行いましたが、そこでも見られましたし、現博物館中庭のアカギの幼木や周辺の街路樹も軒並みやられています。

害虫の正体は、米粒にも満たない大きさの上の写真のヨコバイ類です。
新聞報道によると、学名はColoana arcuata で、これまで国内で確認されていなかったため和名はまだないようです。

今後、環境に配慮しながら農薬による駆除を進めていくようですが、あまりに広範囲に被害が広がっているのでかなり大変な上に再発もしそうです。動向に要注目です。

(NM)